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  • 執筆者の写真大場敬子

2013年センター試験の前に



2013年センター試験の前に、個々の人生への福祉を考える。

今も昔も学問を習得し、様々な分野に未知への探求心を大きく持ち、研究、創作、エネルギーの効率性、組織化される細胞から宇宙まで、生命体すべてを人類はまさぐってきた。


大学のセンター試験が秒読みとなっている。

基本に忠実にしっかり習得していくなら新しい問題でも、初めて出会う問題でも(確率は少ないはずだが)解ける問題が多いのがセンター試験。

60~50代の人が当時にセンター試験があって大学受験したなら、東大に合格してさらに京都、慶応に合格できるのではないかと毎年思ってしまうのは私だけではないと思う。


それにしても、長年子どもたちに主要5教科を塾講師として指導しているが、現場の声として「ゆとり教育がそうさせたのか…」子どもたちが我々の時代と違って、「異邦人または宇宙人のよう」に感じる。すべての子どもたちがというのではない。「基礎学力の定着」が難しいのだ。きっとこれもまた私と同様のことを考えていらっしゃる方は多いのではないかと思う。


国語、母語がしっかり使えない。表現力が乏しい。『国語の文法?!』とおっしゃるかもしれないがこれが大切なのだと思う。学校で詳しく教えてはくれない。というよりその文法に時間をかけられないのが実状なのと、子どもたちがその時間に習得できないのだろうと思う。「繰り返し、繰り返し」の時間が少ない。それ以上に頭を使って学習することを嫌がる集中できない子どもたちが半数弱を超えると学びたい子どもは学びたくない子どもの犠牲になってしまう(言葉が悪いが)。


算数・数学もしかり。数の概念がないと「文章題」は難しい。「読解力」という方がいらっしゃるがそうではない。

方程式を覚えても使いこなせない。分数の意味、約分の意味が分からない子どももいる。「割合」に至っては難問となる。

英会話が重要視されるが、自分の考え(アイデンティティ)、思考を守る力が無いなら語彙数を増やしても会話では使えない。話す内容が無い人はそれまでのこととなる。


活字離れしている現在、もっともっと本を読み、画像からのイメージではなく自分の環境、経験などから、そしてまた向上心のある心からのイメージで、どんどん本を読み、グローバルな、さらには地球規模で思いを馳せるそんな子どもたちが増えてくれたらうれしい。

そして、そんな子どもたちによる地域、広域が生き生きと作り上げられていくのなら少しは住みやすくなるのではないかと思う。


目先の福祉ではなく、将来つまり「個々の人生への福祉」をわれわれ大人は考えていかなければならないのではないか、と書きたい事を書いている。

2013.1月


赤詰草(あかつめくさ):「勤勉」「実直」

四つ葉のクローバー : 確率「10万分の1」


*ブリスマーク®進学塾 塾長大場敬子のブログを2022年7月より、2013年ブログから掲載させて頂きます。10年間の歳月の流れが面白い!


ブリスマーク®進学塾 塾長大場敬子


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