大場敬子
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なりたいな白雪姫に　赤リンゴ　王子目の前　口づけ目覚め

乳幼児から学童、生徒に至り、又、老いも若きも女子のほとんどの人は、何度も絵本や童話集を手に取ったり、様々なグッズも身に着けたり、映画館やDVDレンタルに足を運んだり、見たり聴いたり。

グリム兄弟による童話「白雪姫」は、女の子なら誰もが心ときめかせ、憧れの童話でした。

そのグリム兄弟原作の「白雪姫」は、ディズニーの長編映画第1作目だったなんて知りませんでした。歴史に残る名作にするために、莫大な労力と金額が費やされ、4年の歳月と170万ドル（当時の金額）の巨費を投じて制作された大作だったとのことです。納得です。

むかしあるお城に白雪姫という美しい王女が住んでいて、白雪姫の継母である女王は大変恐ろしい魔女でした。

ある日、女王がいつものように魔法の鏡に「世界で一番美しいのは誰?」と聞くと、魔法の鏡は「世界で一番美しいのは白雪姫です」と答えます。怒り心頭の女王は、手下の狩人に白雪姫を殺し彼女の心臓を持ち帰るよう命令します。哀れに思った狩人は彼女を逃し、代わりに豚の心臓を持ち帰って女王を欺きます。一方の白雪姫は、森で迷った末に動物達に導かれて七人の小人の住む家にたどり着き、家事全般を引き受けることを条件に匿ってもらい、小人たちと共に楽しい一夜を過ごします。

翌朝。小人たちが仕事に出た後、白雪姫は彼らに留守の間は誰も入れるなと忠告を受けていたにもかかわらず、小鳥たちが騒がせたお詫びと気遣いから怪しい物売りの老婆（魔法で化けた女王）を家に招いてしまい、白雪姫は女王が与えた毒リンゴを口にし息絶えます。

物言わぬ白雪姫の前で涙にくれる小人たちは、彼女の美しさを惜しみ、埋葬することなくガラスの柩に安置して片時も傍を離れようとしませんでした。

時は流れ、白雪姫の恋人で、彼女の行方を探し続けていた王子が白雪姫の柩を見つけ出し、静かにくちづけを交わします。すると、息絶えたはずの白雪姫が息を吹き返します。女王がリンゴに浸した毒は、口にしたものを殺すのではなく永遠の眠りに落とすというものであり、真実の愛のキスを受けて毒の魔法が打ち消されたのでした。